「風邪」をアーユルヴェーダで読み解く 〜本当の原因とセルフケア〜

「風邪」をアーユルヴェーダで読み解く 〜本当の原因とセルフケア〜

おはようございます、ケイシーです

季節の変わり目や、ふと気が緩んだ時にやってくる「風邪」。
くしゃみ、鼻水、喉の痛み、発熱…。現代医学ではウイルス感染が原因と言われていますが、アーユルヴェーダでは少し違った視点から“風邪”をとらえています。

今日は、アーユルヴェーダ的に「風邪」とは何なのか?そして、どのようにケアしていけばよいのかをご紹介していきます

アーユルヴェーダでは、身体と心は「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」という3つのエネルギー(ドーシャ)で構成されていると考えます。

風邪の初期症状(鼻水、寒気、だるさなど)は、多くの場合「カパ」の増加によって引き起こされます。
特に、以下のような時はカパが乱れやすいタイミングです:

・気温や湿度の急な変化

・冷たいものや重たい食事の摂りすぎ

・運動不足

・過度の睡眠

風邪が進行して熱が出てくると、今度はピッタ(炎症や熱を司る)が増えているサインと考えられます。

アーユルヴェーダでは、風邪は「身体が溜まったものを外に出そうとしている反応」ととらえます。

つまり、デトックスのプロセスなんです。
無理に症状を抑え込むのではなく、「今、自分の身体は何を手放そうとしているのか?」に意識を向けることが大切です。

ドーシャ別・風邪の傾向と対処法
ヴァータ体質の人が風邪をひくと…
乾いた咳、寒気、関節の痛み、眠りの浅さが出やすい

対策:温かいスープ、ショウガティー、オイルマッサージで落ち着きを

ピッタ体質の人が風邪をひくと…
高熱、喉の痛み、イライラ、発汗が多くなる

対策:コリアンダーティーやミントティー、苦味や甘味のある食事で鎮静を

カパ体質の人が風邪をひくと…
鼻づまり、痰、重だるさ、眠気が出やすい

対策:スパイス入りの消化に良い食事、白湯、軽めの運動で代謝を上げて

今すぐできる!風邪のセルフケア3選
白湯+スパイスティー
 →白湯にショウガやブラックペッパーを加えて、カパを溶かすサポートを。

オイルうがい(ガンドゥーシャ)
 →風邪の入り口である喉の粘膜を守るアーユルヴェーダの伝統的ケア。

ナスヤ(鼻うがい or 鼻オイル)
 →鼻づまりが気になる方は、朝のナスヤでスッキリ浄化を。

風邪は、ただの不調ではなく、「ちょっと立ち止まってね」というサインかもしれません。

アーユルヴェーダの知恵を取り入れることで、自分自身の体質やその時の状態に合ったセルフケアができるようになります。

次に風邪をひいたときは、無理に「治す」よりも、「整える」ことを意識してみてくださいね

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