ナマステ、ケイシーです。南インドのエコビレッジを訪れて、教育について改めて考えさせられる体験がありました。
ひとつひとつ、お話していこうと思っています。
「日本の義務教育の中に、もっと子どものヨガが浸透したらいい」とよくメンバーさんとお話するのですが、ヨガに関わる多くの方が同じように感じているのではないでしょうか。私自身も、心からそう思います。
今回訪れたのは、ヨガの思想をベースに作られた世界最大規模のエコビレッジ。そこにはさまざまなコミュニティが存在していて、その中のひとつに「アンスクール」という考え方で暮らしている人たちがいました。
アンスクール。
直訳すると「学校がない」という意味ですが、もう少し正確に言うと「教育を強制しない」という考え方です。
そこでは、子どもたちは決められたカリキュラムで学ぶのではなく、
「これを知りたい」「これをやってみたい」
という気持ちが生まれたときに、大人たちがサポートします。
数学に興味を持った子がいれば数学を。
芸術に興味を持てば芸術を。
大人たちは、それを“カルマヨーガ(奉仕)”として教えます。
教えること自体が、社会への貢献であり、ヨガの実践なのです。
このコミュニティに滞在して感じたのは、私たちは「教育=学校」という考え方に、かなり強く縛られているのかもしれないということでした。
もちろん学校教育はとても大切です。
ですが、人が学ぶ場所は本来、学校だけではないはずです。
両親の生き方から学ぶこと。
地域の大人たちの背中を見て感じること。
さまざまな人と出会い、触れ合いながら「自分はどんな生き方をしたいのか」を考えること。
そうした体験の積み重ねこそが、子どもにとって大きな学びになるのではないかと感じました。
ヨガは、ポーズだけではなく「どう生きるか」という哲学でもあります。
もし子どもたちが、
呼吸を整えること
自分の心を観察すること
他者や自然と調和して生きること
そんなヨガのエッセンスに触れる機会が増えたら、きっと社会の景色も少しずつ変わっていくのではないでしょうか。
そして、ふと気づいたことがあります。
それは、私たちが普段やっている活動も、実はこの「学びの場」をつくっているのではないか、ということです。
ヨガクラスやイベント、地域の活動。
そこには年齢も職業も違うさまざまな人が集まり、互いに刺激を受け合っています。
子どもたちにとっても、
「学校の先生」だけではなく、
「地域のさまざまな大人」に触れる機会があることは、とても大きな意味があるのではないでしょうか。
いろいろな大人の生き方を見て、
比較し、感じて、
「自分はこうなりたい」と思える姿を見つけていく。
そんな環境を増やしていくこと。
それは、ヨガを伝えている私たちにできる、
とても大切な社会への貢献なのかもしれません。
南インドの小さなコミュニティで見た風景は、
教育とは何か、学ぶとは何かを、静かに問いかけてくれる時間でした。
そして同時に、
「私たちが今やっていることにも意味がある」
そんなことを、思い出させてくれる旅でもありました。
