アーユルヴェーダから見た「牛乳」の薬効

アーユルヴェーダから見た「牛乳」の薬効

ナマステ、オーナーのケイシーです。

牛乳というと、子どものころから身近にあった飲みもの。
特別なものというより、いつも冷蔵庫の中にあるものという印象の方が強いかもしれません。

けれど、アーユルヴェーダを学びはじめたとき、
牛乳が単なる栄養食品ではなく、心と体を養う“滋養の薬”として大切に扱われていることを知り、驚きを感じました。

インドでは古くから、牛乳は生命力を育てる神聖な食べものとされ、
免疫力や若々しさ、心の安定を支えるオージャスを高めるものと考えられています。
オージャスとは、言葉にすると「生きる輝き」。
元気や安心感、満たされた感覚の源のようなものです。

実は私自身、以前は牛乳をほとんど飲まない生活をしていました。
なんとなく体に重い気がして、避けていた時期もあります。

そんな中で、アーユルヴェーダの学びの中で
「温めた牛乳を、夜に、ゆっくり飲む」という習慣に出会いました。
半信半疑のまま続けてみると、少しずつ変化が現れました。

一日の終わりに温かい牛乳を飲むと、
張りつめていた神経がちょっとゆるみ、
眠りに入るまでの時間がとても穏やかになったんです。

体が劇的に変わるというより、
心の奥が静かに満たされていく感覚。
それは、忙しさの中で忘れていた安心感のようでもありました。

ここで大切なのは、
アーユルヴェーダでは「何を摂るか」と同じくらい
「どう摂るか」を重視するということです。

冷たいまま急いで飲む牛乳は、
人によっては消化の負担になります。
けれど、温め、体調や時間帯を選んで飲むことで、
牛乳は回復を助け、心を落ち着かせる存在へと変わります。

同じ素材なのに、
扱い方ひとつで薬にも負担にもなる。
そこにアーユルヴェーダの奥深さを感じます。

もちろん、牛乳がすべての人に合うわけではありません。
体が重いときや、消化が弱っているときには、
無理に取り入れない方がよい場合もあります。

アーユルヴェーダが教えてくれるのは、
「これが正しい」という一つの答えではなく、
自分の体の声を聴くことの大切さです。

夜、温かい牛乳をゆっくり飲む時間。
それは栄養を摂る行為というより、
自分自身を静かにいたわる時間なのかもしれません。

特別な薬や高価なものではなく、
日常の中にある見落としがちな滋養。
そんな小さな積み重ねが、
心と体の深い安定につながっていくのだと思います。

白くてあたりまえにあった一杯が、
今日を生きたあなたをやさしく包み、
明日の穏やかな力になりますように。

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